パッシブデザインを意識した家作り

我が家の家作りの大きなキーワードはこのブログのタイトルにもなっている「小さな家」ですが、もう1つ重要なキーワードとして「パッシブデザイン」があります。

パッシブとは"受け身"などの意味になりますが、パッシブデザインを簡単に言うと、暑い夏も寒い冬も、自然の力を利用して快適な住環境を作ろうという考え方です。
エアコンや暖房器具は出来るだけ使わずに、例えば夏は家の中に風を取り入れ、冬は太陽の日で床を暖めるようなことをします。

今回はこのパッシブデザインについて学んだことを備忘録として纏めます。

パッシブデザインに興味を持った背景
私たちは元々エコな家に興味を持っていましたが、家を検討し始めの頃は「高気密・高断熱の家で、エネルギー消費量の少ないエアコンや暖房器具を使うことが最大のエコだ!」と思っていたところ、このパッシブデザインの考え方に出会いました。
エアコンや暖房器具を使うことが前提だった私は、そもそもエアコンや暖房器具を出来るだけ使わない考え方に衝撃を受けました(・_・)

このパッシブデザインですが、私たちの参考にしている伊礼智さんのi-worksでも取り入れられており、そのため知ることが出来ました。

パッシブデザインのメリット
このパッシブデザインですが、前述した通り様々なメリットがあります。

  1. ​電気代、ガス代を抑えることができる
  2. エアコンや暖房器具が故障しても何とかなる
  3. エアコンが苦手な方に優しい
  4. 環境に良い

1は説明している通りですが、経済的に助かりますね!
2は真夏や真冬では辛いかもしれませんが、多少暑い日や寒い日は何とかなります。
3については、エアコンが苦手な方にとっては自然の力で涼しい環境が得られて嬉しいですよね!

パッシブデザインのデメリット
一方でパッシブデザインにもデメリットはあります。

  1. ​快適さはその日次第
  2. 設計に縛りが出ることがある
  3. 余分に初期費用が掛かることがある
  4. 想定通りの快適性が得られない可能性がある

1についてはもう分かってることだと思いますが、快適な日もあれば、エアコンや暖房器具に頼らないといけない日もあります。

2は例えば夏場の日射を遮るために軒を出したり、風の流れを作るための間取りや窓の配置などを行う必要があります。
これにより、パッシブデザインのために追加で必要な要素が出てくると、初期費用がプラスされることになります。

4については1と近いですか、そもそも設計がうまくいかず、快適な日が来ないかもしれません(*_*)

パッシブデザインのポイント
正直なところ、パッシブデザインはデメリットが大きいと感じています。

特に、思い通りの快適性が得られないと人によってはストレスの原因となりますので、常に快適な環境をコントロールしたい方には正直お勧め出来ません。

反対に、「今日は少し蒸し暑いけどこんな日もあるさ」、「今日は凄く快適でラッキー!」という感じに捉えることが出来る方には向いていると思います。

私がパッシブデザインを勉強したところ、このデメリットを受け入れられるかどうかが最大のポイントになると感じました。

また、パッシブデザインが上手く行ったとしてもいつでも快適という訳にはいきません。
真夏日はエアコン、真冬は暖房器具に頼りたい時間帯も必ず出てきますので、あまり固執しすぎずに「今日は快適だからこのままでいよう!」、「さすがに暑くなってきたからエアコンでも付けるか~」という感じで状況に応じて自然の力に任せたり、時には機械に頼ったり、切り替えることが大事だと思います!

我が家ではパッシブデザインを取り入れるうえで以下の書籍を参考にしました。
文字通りエアコンのいらない家を実現できるか楽しみです!
※ちなみに現在建築中の我が家ですが、外は蒸し暑い中でも建築中の我が家は窓を開けるだけでとても涼しく快適なため、夏はエアコンのいらずで過ごせそうな気がしてます!

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